富岡八幡宮
深川の八幡様と親しまれている富岡八幡宮です。御祭神は応神天皇(誉田別命)。創建は寛永4年(1627)です。源氏の氏神である八幡大神は源氏の末裔と称した徳川将軍家により手厚い保護を受けました。
※八幡神社を全国に広めた3つの要素
- 朝廷:八幡神=応神天皇とされたことで皇室の先祖神となり、石清水八幡宮は伊勢神宮に次ぐ地位を確立。
- 仏教:八幡神は仏を仰ぐ菩薩(八幡大菩薩)とされた。また、本地仏は阿弥陀如来とされ、来世の守護神に。
- 武士:新羅征討をした神功・応神は戦勝の神とされ、源氏の氏神となり、武家の守護神となる。
深川八幡祭り
「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様」深川八幡祭りは江戸三大祭のひとつとされています。三代将軍徳川家光に世継ぎ(徳川家綱)が生まれ、幕府から祝賀を命じられたのが深川八幡祭りの始まりと云われています。
富岡八幡宮には紀伊国屋文左衛門が奉納した総金張りの宮神輿が3基ありましたが、関東大震災で焼失。平成3年・平成9年に合わせて2基の黄金大神輿が奉納されました。
左側が御本社一の宮神輿で重量が約4.5トンあり、右側の二の宮は約2トンあります。令和5年は3年に一度の本祭りでした。前回はコロナで中止になったので、6年ぶりの本祭りとなります。
江戸勧進相撲発祥の地
富岡八幡宮は江戸勧進相撲発祥の地として有名です。貞享元年(1684)に幕府より勧進相撲が許され、寛政3年(1791)に本所の回向院に移るまで毎年開催されていました。
ご本殿の奥には横綱力士碑があります。高さ3.5メートル、幅3メートルの大きな石碑です。裏には歴代横綱の名が刻まれています。最新は第73代横綱照ノ富士になります。
骨董市
富岡八幡宮では毎月定期的に骨董市が開かれます。境内のいたるところで骨董品が並べられています。
私は骨董品の「目利き」はできませんので、今まで実際に買ったことはありません。ときどき来て、骨董市の雰囲気を楽しんでいます。
季節の写真
1月:初詣
2月:節分
3月:東京マラソンでの神輿振り 桜
5月:大黒社例大祭 春の深川花手水
6月:夏越大祓式
7月:富士浅間神社例祭
8月:深川八幡祭り
9月:中秋祭・深川十五夜まつり
10月:深川花手水
11月:酉の市
境内案内図・アクセス
- 住所:東京都江東区富岡1丁目20−3
- 最寄り駅:都営大江戸線・東西線門前仲町駅1番出口より徒歩5分
参考文献:古川 順弘「神社に秘められた日本史の謎」宝島社(2020)