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深川八幡富士
富岡八幡宮には大きな富士塚がありました。「観光高札」を見ると享保7年(1722)頃に築かれ、昭和40年頃に解体されました。
写真をよく見ると、高さは3mぐらいあるでしょうか、かなり立派な富士塚が有りました。
こちらが現在、富岡八幡宮にある富士塚です。平成14年に再建されました。場所は富士浅間神社の裏にあります。
富士浅間神社の例祭
7月1日は富岡八幡宮にあるは富士浅間神社の例祭です。7月1日(江戸時代は6月1日)から山開きとなります。江戸時代は参詣者が富士塚に登り、疫病除けの「麦藁蛇」を持ち帰りました。
現在、富岡八幡宮の富士浅間神社では、疫病除けの「大蛇守」が授与されます。
江戸の富士塚
現在、東京都区内だけでも富士塚は七十余基ありますが、富士塚を富士講の信仰施設としてとらえると、富士塚には三条件が求められます。
- 富士講徒が資金を出し合い、自分たちで築造したもの。あるいは、自然の山や古墳をもとに、自分たちで加工したもの。
- 葛折りの「登山道」と「合目石」を設けていること。ただ望むだけではなく、実際に頂上まで登れること。
- 富士講の信仰に特有な以下の要素を設けていること。
頂上に「奥宮」の社殿や祠がある。 中腹から向かって右側に「小御嶽」がある。 中腹よりやや上部に「烏帽子岩」がある。 麓に向かって右側に「お胎内」がある。 山裾に「社殿」と「鳥居」がある。
冨賀岡神社 東京都江東区南砂7-14-18
亀戸浅間神社 東京都江東区亀戸9-15-7
品川神社 東京都品川区北品川3-7-15
アクセス
- 住所:東京都江東区富岡1丁目20
- 最寄り駅:都営大江戸線・東西線門前仲町駅1番出口より徒歩5分
参考文献:竹谷 靭負「富士山文化 その信仰遺跡を歩く」祥伝社 (2013)