第63回海王祭
本日は東京海洋大学の海王祭に行ってきました。百周年記念資料館・明治丸・明治記念館公開、調査研究船等の試乗会、研究室公開、ステージ企画(各種ライブショーなど)、各種イベントで盛りだくさんでした。
令和元年度以来4年ぶりの対面開催となります。コロナ前は門前仲町駅の近くで、白でカッコイイ制服を着た学生をときどき見かけましたが、最近はまったく見かけません。そろそろ以前の生活に戻したいと思います。
明治丸
越中島の海洋大学で先ずイメージするのがこちらの明治丸です。明治8年、小笠原諸島の領有権問題が生じた際に、日本政府の調査団を乗せ、英国船より早く小笠原に到達したことによって、小笠原諸島はわが国の領土となりました。
また、明治9年、明治天皇が東北・北海道巡幸の際、青森から乗船され函館を経由し7月20日に横浜に安着されました。この日を記念して昭和16年に「海の記念日」が制定され、平成8年に国民の祝日「海の日」となりました。
越中島砲台跡
東京海洋大学の越中島キャンパス内には越中島砲台がありました。嘉永6年(1853)、アメリカのペリーが乗った黒船が浦賀に来航して、江戸幕府は大騒ぎになります。幕府は近代砲術を学んだ江川太郎左衛門を勘定吟味役格に登用し、江戸を防衛するために洋式の砲台を置く品川台場の建設を始ました。
その後生麦事件の賠償問題をめぐり、文久3年(1863)、イギリス軍艦が品川沖に来航したため、江戸湾防備の強化が図られ、越中島を含めた新規砲台11基の築造が計画されました。
越中島砲台は元治2年(1865)に砲台が竣工しましたが、明治維新後新政府に接収され、越中島は陸軍の練兵場となります。その後、明治24年(1891)に練兵場は廃止され、明治32年(1899)陸軍は越中島の用地を引き払い、跡地には商船学校などの校地となりました。
アクセス
- 住所:東京都江東区越中島2-1-6(越中島キャンパス)
- 最寄り駅:JR京葉線越中島駅徒歩2分 東西線門前仲町駅より徒歩7分
参考文献:大石 学「新江戸百景めぐり: TOKYOで”江戸”を再発見」小学館 (2019) 東京海洋大学ホームページ